連載 企業におけるジェロントロジーの活用 （概要）
シニアアクセス
代表 上田 博司
URL http://www.senior-access.com
第1回「高齢社会とジェロントロジー」
日本の急速な少子高齢化に伴う社会・企業への影響を概観し、ジェロントロジー（老年学）の重要性を説いています。高齢化は医療・介護費の増加や労働力不足などの課題をもたらす一方、高齢者の経験や知識を活かすことで企業文化の向上や地域貢献にもつながります。多分野の知見を統合するジェロントロジーは、高齢社会における持続可能な経営と人材活用の鍵となる学問です。（原稿を読む）
第2回「企業におけるジェロントロジーの活用」
深刻化する人手不足に対して、企業が高齢者の雇用を戦略的に活用する意義を説いています。ジェロントロジーの知識を活かすことで、高齢社員の能力や経験を適切に評価・活用し、職場環境の柔軟性や安全性を高めることが可能になります。また、世代間の理解やコミュニケーション促進、介護離職の抑止にも寄与し、中小企業にとっては大企業に勝るメリットを生み出す可能性があります。（原稿を読む）
第3回「職場における安全対策」
加齢に伴う身体機能の変化が職場の安全性に与える影響を踏まえ、企業が講じるべき対策を論じています。視覚・聴覚・筋力・骨密度・バランス感覚などの低下は事故リスクを高めるため、職場環境の整備や勤務調整、健康管理が重要です。ヒヤリハットの防止には、社員の年齢を問わず危険予知と共有が不可欠であり、高齢社員の経験や知識は安全文化の醸成に貢献します。（原稿を読む）
第4回「高齢者とのコミュニケーション」
高齢者との円滑なコミュニケーションを図るために必要な配慮と工夫を解説しています。加齢に伴う聴覚や視覚の変化を理解し、話す速度や言葉の選び方、環境の整備などを工夫することで、誤解やストレスを減らし、安心感と信頼を築くことができます。また、記憶力の低下にも配慮し、情報の反復や視覚補助ツールの活用が効果的です。（原稿を読む）
第5回「シニアビジネス」
シニアビジネスの可能性と企業が果たすべき役割について論じています。高齢者は多様なニーズと価値観を持ち、健康・趣味・社会参加などの分野で新たな市場を形成しています。ジェロントロジーの視点を取り入れることで、単なる高齢者向け商品開発にとどまらず、共感や安心感を重視したサービス設計が可能となり、企業の信頼性や地域とのつながりを深める契機になります。（原稿を読む）
情報源：月刊 近代中小企業『KinChu』 （2024年6月～10月）
No.766～770.より自著資料を要約