人生100年時代、リタイア後の生活費の基盤となるのは言うまでもなく終身でもらえる公的年金だ。問題は、毎月の生活費を受給金額で全て賄えるかどうか。年金制度に詳しいファイナンシャルプランナー(FP)の山崎俊輔さんは、「年金生活者夫婦の月間の家計収支を見ると、公的年金等による収入が20万9198円に対して支出は26万3717円(※)。赤字分の5万4519円を貯蓄の取り崩しでカバーしていることになる」と指摘する。さらに支出の内訳を見ると、教養娯楽費と交際費という「生活のゆとり部分」の支出が計5万2465円。赤字分とほぼイコールだ。「つまり基本的な生活費は公的年金等で賄えるが、楽しみのために使うお金は不足するということ。だから現役時代に自助努力により自分年金をつくっておくことで、老後は旅行や趣味を気兼ねなく楽しめる」・・・
老後資金のゆとり確保、税制優遇あるiDeCoをコアに
