<FNSドキュメンタリー大賞>出口なき部屋~介護離職 救いはどこに~<Mナイト>

<Mナイト> 高齢化が急速に進む中、誰しもが直面する可能性のある介護。 政府は家族などの介護を理由に仕事を辞める「介護離職ゼロ」を掲げたが、1年間でおよそ10万人という介護離職者の数が減少する兆しは見えていない。 大阪市に住む藤井康弘さん(61)と妻の三恵子さん(62)。 康弘さんは、若年性認知症の三恵子さんの介護のために4年前、30年以上続けた仕事を辞めた。 三恵子さんは常に見守りが必要な一方、
身体機能に問題はないため要介護度は低く、介護サービスの利用にも限界があった。 「介護を理由に手ぬるい仕事をするのは社会が許容しない」あきらめにも似た康弘さんの言葉は、社会の現状なのかもしれない。 離れて暮らす一人娘に迷惑をかけたくないと、退職金を取り崩しながら介護を続ける康弘さん。 「家族だから捨てる訳にもいかないからね」淡々とした口調とは裏腹に、三恵子さんへのまなざしは優しい。 取材を始めて
およそ2年がたったころ、康弘さんは「第二章が始まる」と告げた。 命に関わるがんが見つかったのだ… 康弘さんは言う。「終わりはどちらかが死んだ時」 約3年の夫婦の歩みを通して、家族が背負わざるを得ない日本の介護、その象徴ともいえる「介護離職」の実像を探る。

6/10 (火) 2:45 ~ 3:45 (60分) フジテレビ(Ch.8)
番組情報:<FNSドキュメンタリー大賞>出口なき部屋~介護離職 救いはどこに~<Mナイト>