家族の中で働くのは1人だけという世帯の消失が20世紀に始まった米国で今、高齢者の引退がなくなろうとしている。理由は同じ。お金の心配だ。社会保障のセキュリティーネットが揺らぐ中、年金プランを通じた蓄えは十分でなく、医療費高騰を背景に、仕事を引退するのは待ち遠しいというより、恐ろしい。 資金運用を手掛けるユナイテッド・インカムの新たなリポートは、退職年齢の世代の労働参加率が57年ぶりに20%台に乗ったと指摘する。今年2月時点で働いているか仕事を探している65歳以上の割合は、1985年初めの10%を少し上回る水準から倍増。少なくとも学士号を持ち65歳以上で働いている人の割合は今、53%に上る。・・・
辞めるのが怖い、引退後の生活ままならず-働き続ける米高齢者増える –
