終章を生きる 高齢者のこころ(5)油絵

兵庫県加古川市内の高齢者住宅の一室。入居20年になる出原あゆみさん(82)=仮名=が、絵の具が染みついたイーゼルにキャンバスを立てかけ、右手の鉛筆を滑らせる。薄い線でスケッチしたのは濃いピンク色のベゴニア。脳梗塞の後遺症で右腕に力が入りづらい。60代から打ち込んだ油絵は難しくなったが水彩画ならできる。完成させ、展示会に出品した。・・・

情報源: 神戸新聞NEXT|東播|終章を生きる 高齢者のこころ(5)油絵