心血管系は心臓のポンプ機能により血液を全身に送り、組織に酸素や栄養を供給する重要な役割を担っている。高血圧は血管のダメージを介して動脈硬化を引き起こしうる。冠動脈狭窄による血流低下のため心筋の酸素需要を満たせなくなると狭心症が発生する。高血圧症、脂質異常症は動脈硬化の重要な危険因子であり、その治療は、虚血性心疾患の予防に重要である。虚血性心疾患の治療薬は、冠動脈拡張薬、心負荷の軽減、血栓予防など多彩であり、これらの病態生理を理解する必要がある。この講義では、代表的治療薬について作用する仕組み、適応および副作用など臨床上の注意点について学ぶ。
2/9(火) 09:45~10:30 放送大学ex
番組情報:疾病の回復を促進する薬 第6回「循環器系に作用する薬(1)」