ゴツンと鈍い音がした。百四歳の患者さんの診察を終わって立ち上がったら、患者さんも一緒に立とうとしてふたりの頭が衝突した。 「あーら、失礼!」と、患者さんはにこっとした。ぼくは頭をさすりつつ苦笑い。ぼくを玄関まで送ろうとして、前かがみに立ったのだった。患者さんは時には娘と並んで庭まで出て、ぼくの往診車に手を振ってくれる。明るい言葉と、衰えを知らない足腰には驚くばかり。・・・
はつらつと、いきいきと 超高齢者のたくましさ

ゴツンと鈍い音がした。百四歳の患者さんの診察を終わって立ち上がったら、患者さんも一緒に立とうとしてふたりの頭が衝突した。 「あーら、失礼!」と、患者さんはにこっとした。ぼくは頭をさすりつつ苦笑い。ぼくを玄関まで送ろうとして、前かがみに立ったのだった。患者さんは時には娘と並んで庭まで出て、ぼくの往診車に手を振ってくれる。明るい言葉と、衰えを知らない足腰には驚くばかり。・・・