参院選の争点は? 7月21日の参院選が近づく。この選挙での争点は何だろうか。 有権者の側は明確だ。6月末の世論調査(日本経済新聞社・テレビ東京)では、重視する政策として「年金・福祉などの社会保障政策」が54%にのぼり、首相の掲げる「憲法改正」は13%に過ぎない。外交や安全保障よりも、社会保障や雇用といった生活にまつわる争点が重視されるのは、今回も例外ではない。 突如浮上した「老後資金2000万円」問題は、こうした態度に影響を与えたのは間違いないだろう。年金は、老若男女を問わず、国民の懐に直接に関係する問題であり、「2000万円」という数字は、憲法問題などと比べてリアリティを持ちものだけに、関心が高くなるのは当然・・・
「2千万円不足問題」は「フェイクな争点」である
